
先日中学校給食センターにて 川西市PTA連合会主催の中学校給食試食会を開催しました。
年に何度か開催している試食会で参加募集をかけるとすぐに満席になる人気イベントです。
前回、今回と栄養教諭の先生に給食の事、食材の事、食育についてのお話をしていただいています。

少し内容をお伝えします。
年間に子どもたちが食べる食事のうち給食の占める割合は、16、7% だそうです。
私は意外に少ないなと思いましたが皆さんはどうでしょうか?
子どもたちの給食はただの おひるごはん ではありません。
給食センターの位置づけは特定給食施設で、子ども達の健やかな成長や食育を促すという目的があります。
子ども達の給食提供の目標
健康の保持増進
望ましい食習慣を養う
社会性を養う
自然の恩恵の理解と環境に対する理解
人々の勤労に感謝する
伝統的な食文化を大事にする
生産、流通、消費について理解する(地産地消について)
給食はお昼ご飯ではなく教材なのです。
川西市給食センターの特徴2つ
*完全米飯給食
パンより油、塩分の摂取を控えられる
専用の作付け、農薬のチェックなどもしっかり
環境保全にも役立つ
生産者保護
*28品目アレルギー対応
上新粉とオリーブオイルで作るルー(小麦粉を使わない)
(市販のルーは7つのアレルギー物質が入っている)
できるだけ多くの子どもたちが同じものを食べることができるようにしています。
カツオ、昆布、煮干し の出汁 →ご飯のお供としてエコ昆布(出涸らしで作っている)
おかずの味の濃さによって汁物の塩分濃度を0.6〜0.8%の間で調整している。
出汁の取り方はマニュアル化している。

ブラウンシチュー
上新粉とオリーブオイルのルーです。

鶏肉のガーリック焼き・ニラマヨサラダ
☆給食センターの課題について
献立は月毎に先生方とも協議
トライやるで献立作成チャレンジ
ご飯の残食率は10%程度ある
混ぜご飯を希望されたが残食あり
噛むのが面倒?
汁物はカレーが人気
もずくやミネストローネなどは残食率多い
魚の献立は不人気、人気トップ5は肉料理ばかり
家庭でも魚料理は減っている、
捌けない、骨がある 敬遠される
↓
家庭で出せないからこそ給食で出し将来魚を食べることができるように。
副菜では乾物が不人気、ひじき、切り干し大根
*災害時に乾物はとても助かる食材であるので少しでも食べる練習をしてほしい
男子で 1日2300キロカロリー必要
*自分に必要な量をちゃんと知りしっかり食べることを伝えたい。
摂取カロリーが取れていない子どもが多い。
昔のように出されたものは全て食べなさい という方針ではないため
嫌いなものは食べる前から平気で食缶に戻す子どももいるそうで
嫌なものは食べないため1食の摂取カロリーが少なくなっているとのことでした。
給食は 食育で教材 のため 普段家庭では食べないようなものや郷土料理など
考えて献立を立てていただいており子どもたちにももっとそれが伝わるといいなと思います。
試食会に参加された保護者の方はおおむね 美味しかった、いかに家庭の料理の味が濃いか気づいた
など、感想をいただきます。
残食が多いから減らす、の前にもう少し大人が子ども達に給食の意味を伝えることが必要かなと思います。
今回参加して頂いた方のアンケートを載せておきます。
たくさんの保護者の方に給食センターのリアルを感じていただけるといいなと思います。
(いつもすぐに満席になってしまい申し訳ないですが。。)
機会があればぜひご参加ください。
アンケート結果
https://x.gd/jb4dw
川西市給食センターのHPでは毎日のメニューの説明をされています
のぞいてみてください。